探偵経験
 HOME  大阪  尾行  名古屋進出  名古屋走り  岐阜へ移転  車社会  岐阜
 
 ケース3〜岐阜へ移転〜


せっかく名古屋という土地に慣れてきたころで、先輩たちともようやく普通に会話をかわせるようになったというのに・・・。

やっぱりぼくは、探偵の中でも“浮気調査専門”ということに納得が出来なかった。
一応、探偵のホームページには“各種調査”と記載してあるだけに。
たぶん、探偵料金はほかよりかなり高い料金なら受けることもするらしいのだけれど、あまり金額が高いと、依頼者も引いてしまうので、結果的に受けたことはないらしい。

浮気調査でも探偵の大切な調査のひとつなので、もうしばらくここで勉強してから考えようと思っていることを、飲みに行ったときに先輩たちに話してみた。

すると帰って答えは、迷いがあるなら、早いうちに事務所を変われ、というものだった。
ここで慣れてしまうと、大変な探偵の調査になったときに耐えられないから、という。
なんとなく、納得。

探偵の行方調査のメンバーに加わってしまうと、手掛かりの量にもよるけれど、ほんの少しの情報を頼りに聞き込み調査を行うこともあり、運が悪いときは、なかなか情報を得られないこともあるのだとか。
そんな状態でも、上からは、情報が遅いと非難されたり、容量の悪いやつと判断されてしまったり。 探偵の仕事は難しいものだ。

それが、遠い土地での調査になると移動費だけでなく、宿泊費にかかわってくるため、毎日が追い詰められるようなプレッシャーとの戦いになったりするのだとか。

聞いているだけで、冷や汗の出るような思いになり、お酒を飲んでいるにもかかわらず、酔いの覚めるような気持ちになった。
一瞬、そんな探偵事務所に移るのは辞めようかと思ったくらい。

でも、先輩たちに背中を押され、もしものときは、今の事務所のお手伝いもできるように成長してくる、と約束し、岐阜の事務所を紹介してもらったのだった。
結局、名古屋に滞在したのは、たったの半年だった。
何もわからないまま、探偵の経験値で言えば、大阪でのアルバイトの方が、実経験になったような気もするけれど。

社長は、岐阜では車なしでは行動できない、と、事務所で準備してくれた車の名義をぼくに替えてくれた。
残りのローンだけぼくが支払うことになったのだけれど。

まぁ、頭金も入れてくれていたようで、中古車と言えども支払い金額は、月々1万円とちょっとなのは、とても有り難い話しで。
車がなければ、岐阜の探偵御事務所への通勤は、駅から徒歩になるため、1時間以上かかってしまうことになる。
バスを使えば、多少の時間短縮にはなるが、事務所へのバスの待ち時間や、バス停から事務所への移動時間を換算すると余分な時間がかかってしまうことになるから。それが車だと30分ちょっと。
これだけは本当に社長に感謝だ。ありがとうございます!!!

いつか、探偵で稼いで、自分の車を買うぞ、という高い目標もできた。

がんばろう。




Copyright(C) 探偵体験談 All Rights Reserved.